カーリースの契約満了後に買取はできる?相場も併せて解説!

カーリースは毎月定額で手軽に車に乗れるサービスですが、契約期間が終わったあと、「このまま買い取りたい」と考える人も少なくありません。ただ、そもそもカーリース満了後に車を買い取ることは可能なのか、わからない人も多いでしょう。
そこで、今回は、カーリースの契約満了後に買取できるかどうかに加え、買取できる場合の相場の目安、注意すべきポイントについて詳しく解説します。
カーリースの車をそのままマイカーにしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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- 目次
カーリース満了後の選択肢
カーリースでは、契約時に利用期間を決めることが一般的です。カーリースサービスによって最低利用期間に違いはあるものの、3年、5年、7年といった期間から選択することが多いでしょう。
カーリースの契約期間が満了すると、これまでリースをしていた車両をどうするか決める必要があります。一般的には「車を返却する」「車を再リースする」「車を買取る」の3つ選択肢の中から選択します。
ここでは、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
返却
カーリース満了時にもっとも一般的な選択肢として挙げられるのが「返却」です。契約期間が終わったら車をリース会社へ返し、契約を終了させます。
返却時には車両状態がチェックされて、契約時に定めた走行距離を超えていないか、傷やへこみなどの損傷がないかを確認されます。走行距離がオーバーしている場合や、損傷がある場合は追加費用を請求されるケースも少なくありません。
なお、「オープンエンド方式」のカーリース契約では、残価と査定価格に差が出た場合に清算金が必要になることもあるため、注意が必要です。
再リース
カーリースでは、契約満了後に返却するのが一般的です。しかし、カーリースサービスによっては再リースを選択することも可能です。
気に入った車を引き続き使いたい場合は「再リース」という選択がおすすめです。同じ車をそのまま継続して利用することができ、新たにリースを利用できることから、買取よりも初期費用を抑えて車に乗り続けられます。
なお、再リースを検討する際には、リース会社が提示する契約条件を細かく確認し、総支払額や契約期間をよく比較しましょう。
買取
愛着がある車を手元に残したい場合、買取が可能なケースもあります。契約内容や車種によっては買取ができないケースもありますが、多くのカーリースでは買取制度が用意されています。
車を買取すれば、これまで乗っていた車をマイカーとして所有することが可能です。買取すれば、契約期間や走行距離などを気にせずに利用できます。
カーリース満了後の買取の相場は?
買取価格は「残価(残存価値)」を基準に決められます。残価は契約時に設定された車の将来価値で、実際の相場とは異なる場合があります。
車の残価分を支払うことで、これまで利用していた車を買い取ることが可能です。ただ、カーリースサービスによっては、別途費用がかかるケースもあるので、詳しくはカーリース会社に相談しましょう。
カーリースの満了後に車を買取するメリット
リース満了後に車を買い取ることには多くのメリットがあります。使い慣れた車を引き続き所有できることはもちろん、ほかの車に買い替える手間が省けるなど、時間的、心理的な負担が軽減される点も魅力です。
ここでは、カーリースの満了後に車を買取するメリットとして、以下の2点について詳しく見ていきましょう。
- 慣れた車にそのまま乗れる
- 乗り換えのタイミングを考えなくていい
慣れた車にそのまま乗れる
これまで、カーリースで使用していた車はハンドルの感触や座席の位置、走行性能の癖など、慣れていることが多いでしょう。カーリース満了後に車を買取することで、慣れた車に乗り続けられるといったメリットがあります。
買取したあとはマイカーになるので、自分好みにカスタムすることも可能です。カーリースを利用して、愛着がわいた場合は返却ではなく買取を検討するのもおすすめです。
乗り換えのタイミングを考えなくていい
新しい車に乗り換えるには、車選び・試乗・購入手続き・納車といったプロセスが必要です。忙しい生活の中で、それらをおこなうのは手間がかかってしまいます。
しかし、買取を選べば、これらのステップを省略でき、車がない期間を作ることなくスムーズに生活を続けられます。とくに、子育て世代や、仕事で車を使用している方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
カーリースの満了後に車を買取するデメリット
一方、カーリース車の買取には注意すべきデメリットも存在します。第一に、残価と実際の査定額に差がある場合、清算金が必要になることがあります。ただし、カーリースサービスによって、対応が異なるので、詳しくはカーリース会社に確認しましょう。
また、長期間使用した車は経年劣化によって部品交換や修理が必要になるケースもあることも留意しておかなければなりません。これまで使用していた車を買取したあと、すぐに高額な整備費用が発生する可能性もゼロではありません。そのため、長期保有を前提とする場合は、メンテナンス費用を含めた維持費のシミュレーションをおこなうことが大切です。
さらに、ローンを組んで買取をする場合は、金利や返済スケジュールも考慮する必要があります。これまでのカーリース代安かったものの、車を買取してローンを組んだ場合は支払い額が増えたというケースもあります。したがって、事前に試算しておくことが大切です。
カーリースの契約満了後の最適な選択肢は?
ここまではカーリースの契約満了後の選択肢に加え、買取するメリット、デメリットを解説しました。ただ、結局どういう選択をすればいいかわからない人も多いでしょう。
というのも、カーリースの契約満了後に選ぶべき最適な選択肢は人によって異なるのです。重要なのは、今後その車をどのように使いたいか、そして現在のライフスタイルに加え、家計状況にどの選択肢が合っているかを見極めることです。
たとえば、今乗っている車に強い愛着があり、今後も長期にわたって同じ車に乗りたいと考えている場合は、買取を選ぶのがおすすめです。長年使い慣れた車であれば、運転の感覚や内装の使い勝手に慣れており、家族や生活にもしっかり馴染んでいるでしょう。カーリースの契約満了後に買取することで、そのまま自分の車として所有することができ、乗り換えの手間もなくなります。
一方、生活環境が変わって車の使用頻度が下がったり、次に乗りたい車がすでに決まっていたりする場合は、返却を選ぶといいでしょう。たとえば、転職や転勤で通勤スタイルが変わったり、電車や自転車での移動が中心になったりした場合など、車を利用する頻度が少なくなった場合は、返却するのもおすすめです。契約満了のタイミングで車を返却して、カーライフを見直すといいでしょう。
また、今の車を気に入っているものの、まとまったお金がない、あるいはローンを組みたくないという人には、再リースという選択肢もあります。再リースとは、契約満了後に同じ車を再びリース契約で使い続ける方法です。これまで通り、リースとして車を使用することができます。
まとめ
カーリースの満了後には、返却・再リース・買取といった複数の選択肢があります。さまざまな選択肢があるなか、買取は使い慣れた車をそのまま使いたい人にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。
ただ、カーリース会社によって買取に対応していないケースもあります。詳しくは、検討しているカーリース会社に相談しましょう。
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- この記事の監修・執筆者
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岡本 修
自動車業界歴10年。輸入車ディーラーの営業アシスタント、自動車部品メーカーの海外営業を経て、自動車ライターとして活動。カーリースや新車情報の記事執筆を担う一方、中古車買取や自動車輸出ビジネスを展開。さらに、リセールを意識した車の選び方や、お得に新車に乗る方法などを発信している。