債務整理中に車を買うにはどうすれば良い?ローンの可否と賢い対策

債務整理中に車を買うにはどうすれば良い?ローンの可否と賢い対策

債務整理中でも車が必要な人は多いです。しかし、ローンを組むのが難しくなるため、どうやって車を手に入れればいいのか悩むこともあるでしょう。特に通勤や子どもの送迎など、日常生活で車が欠かせない人にとっては、大きな問題となります。

この記事では、債務整理の種類ごとの影響やローンが組める可能性、ローン以外の車の入手方法まで詳しく解説していきます。

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債務整理の種類で変わる!車の購入への影響

債務整理にはいくつかの種類があり、車の購入に対して異なる影響を及ぼします。そのため、どの手続きを選択したかによって、ローンの可否や審査の難易度が変わるため、事前にしっかりと理解しておくことが重要です。

自己破産後でも車は持てる?

自己破産をすると、多くの資産が処分の対象となります。自動車も例外ではなく、一定の価値がある場合は手放さなければなりません。ただし、生活必需品として認められる場合や、ローンが完全に完済されている場合は手元に残せることもあります。

また、自己破産をした後は信用情報がブラックリストに登録されるため、一定期間は新たなローンを組むのが困難となるでしょう。

任意整理ならローン審査は通る?

任意整理は、債務者と金融機関が話し合い、返済計画を見直す手続きのことです。自己破産ほどの強制力はないですが、信用情報には登録されるため、ローンの審査には影響を与えます。

しかし、債務整理のなかでは比較的影響が軽いため、債務整理後にしっかりと返済を続け、信用を回復すれば、数年後にローン審査を通過できる可能性もあるでしょう。

審査のポイントとは?

ローン審査では、以下の点が重要視されます。

  • 信用情報の履歴:金融事故歴があると審査は厳しくなる
  • 収入の安定性:定職についており、安定した収入があるかどうか
  • 頭金の有無:頭金を用意できると審査に有利に働く
  • 保証人の存在:保証人がいる場合、審査が通る可能性が高まる

債務整理後に車を購入したい場合は、これらの要素をできるだけ整えることが重要です。

自動車ローンと債務整理との関係性

債務整理をすると、基本的に自動車ローンの審査は厳しくなります。金融機関は、信用情報を重視するため、過去に債務整理を行った履歴があると、新たな融資に慎重になるでしょう。

特に、銀行系やディーラー系のローンは審査基準が厳しく一定期間は申し込み自体が難しくなることが多いです。

信用情報のブラック期間とローンの壁

債務整理をすると、信用情報機関(CICやJICCなど)に一定期間「事故情報」として記録されます。この期間は一般的に5〜10年程度で、その間は新規のローンを組むのが難しいでしょう。

カーローンは高額の融資を伴うため、銀行やディーラー系の審査は非常に厳しくなります。クレジットカードの審査も同様に影響を受けるため、分割払いも利用しにくいのが現状です。

連帯保証人をつければ審査は通る?

ローン審査を通すために連帯保証人をつける方法もありますが、いくつかの点に注意しなければなりません。

まず、連帯保証人には、ローンを代わりに返済する義務があるため、親族や友人に頼む場合は慎重に話し合うことが必須です。

さらに、連帯保証人自身の信用情報も審査されるため、収入や金融履歴が良好であることが条件となります。くわえて、債務整理をした本人の収入状況も重要なため、保証人がいても確実に審査が通るとは限りません。

この方法は最終手段と考え、まずは他の手段を検討するのが賢明といえます。

車が必要ならコレ!ローン以外の選択肢

どうしても車が必要な場合、ローンを使わずに手に入れる方法もあります。ローン審査を気にせずに車を手に入れることができれば、連帯保証人の付帯について悩むこともありません。

それでは、カーローン以外の方法について挙げていきます。

カーリースを利用する

カーリースは、月々の定額料金を支払うことで車を利用できるサービスです。ローンのように車を購入するのではなく「借りる」形になるため、審査のハードルが比較的低くなっています。

カーリースのメリット、デメリットは以下のとおりです。

メリット
  • 初期費用が少なく、まとまったお金がなくても利用しやすい
  • 車検や税金込みのプランがあり、維持費の管理が楽
  • 信用情報に問題があっても審査に通る可能性がある
デメリット
  • 契約期間中は車の所有権がない
  • 途中解約が難しく、違約金が発生する場合がある
  • 走行距離の制限があるプランもあり、長距離移動が多い人には向かない

中古車の現金購入で手に入れる

ローンを使わず、現金で中古車を購入する方法もあります。低価格の車を選べば、貯金を活用したり家族や知人から資金を借りて購入が可能です。

購入する際には、軽自動車やコンパクトカーなど、安価で維持費の低い車を選びましょう。また、個人売買やオークションを活用し、市場価格より安く購入することが可能です。車両価格だけでなく、修理費や税金など維持費も考慮することも忘れてはいけません。

まとまった現金が必要になるものの、ローンを気にせずすぐに車を手に入れられる点ではメリットが大きいです。

家族名義にする

家族に協力してもらい、家族名義で車を購入し、本人が使用する方法もあります。この場合、ローンの契約者は家族になるため、信用情報の影響を受けにくいです。

注意点として、車のローンを組むのは家族なので、信頼関係のもと依頼しなければなりません。また、将来的に車を本人の名義に変更する際、手続きや費用が発生します。

ローンを組めない状況でも車を確保できる手段として有効ですが、家族間でのトラブルを防ぐために事前にしっかり話し合うことが大切です。

まとめ

債務整理をすると、基本的に自動車ローンを組むのは難しいです。しかし、任意整理なら将来的にローンの可能性は残されているし、自己破産後でも一定条件のもとで車を持つことはできます。

また、ローンが難しい場合でも、カーリースや中古車の現金購入などの選択肢は有効な手段です。特に、審査なしで利用できるカーリースや家族名義での購入は、すぐに車が必要な人にとって有効な手段となるでしょう。

債務整理後に車を手に入れるためには、自分の状況に合った方法を慎重に選び、長期的な計画を立てることが重要です。

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この記事の監修・執筆者
河野みゆき

河野みゆき

自動車業界で26年の経験を持ち、自動車保険募集人資格を保有しています。自動車保険だけでなく、女性目線で車の専門知識を広め、もっと自動車について知ってもらうため、ライターとして積極的に活動しています。