自動車の最小回転半径とは?メリットや小回りがきく車5選を紹介!

自動車の購入を検討するなかで、「最小回転半径」という言葉を見たり、聞いたりしたことがある人もいるでしょう。ただ、具体的にどういった意味なのか、いまいちイメージできない人が多いのではないでしょうか。
そこで、今回は自動車の最小回転半径について解説します。さらに、記事の後半では小回りがきく車を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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自動車の最小回転半径とは
自動車の最小回転半径とは、ハンドルを全開に切った状態で旋回し、一番外側のタイヤの中心が描く円の半径のことをいいます。最小回転半径が小さいほど、狭い面積で切り返しができたり、Uターンできたりします。
自動車の最小回転半径は、ホイールベースやサスペンションの設計、タイヤの位置など、さまざまな要因によって変わり、車が小さいからといって最小回転半径も小さくなるわけではありません。
自動車の最小回転半径が小さいとどういうメリットがある?
車の購入を検討するなかで、最小回転半径がどれくらいなのかをチェックする人もいるでしょう。ここでは、最小回転半径が小さいとどのようなメリットがあるのかを紹介します。
駐車が楽になる
自動車の最小回転半径が小さいと、駐車が楽になるといったメリットがあります。最小回転半径が小さいということは、その分小回りがきくということです。
小回りがきく車であれば、何度も切り返しをせずに駐車できるといった利点があります。スムーズに駐車できるので、駐車が苦手な人にとっても安心できるでしょう。
狭い道の運転がしやすくなる
駐車が楽になることだけでなく、狭い道の運転がしやすくなるのも最小回転半径が小さい車のメリットです。小回りがきくので、狭い道でも切り返しがしやすく、運転しやすいと感じるでしょう。
小さい車の最小回転半径が小さいでわけではない
最小回転半径が小さいほど、小回りがききます。小回りがきく車であれば、楽に駐車できたり、狭い道でもスムーズに運転できたりするといったメリットがあります。
ただ、小さい車だからといって最小回転半径が小さいというわけではありません。
最小回転半径はボディサイズにかかわらず、車のホイールベースやトレッド、タイヤの切れ角などによって変わります。たとえば、日産ジュークという車種は全長が4,135mmであり、最小回転半径は5.3mです。一方、トヨタカローラアクシオという車種を見てみると、全長が4.495mmと日産ジュークよりもボディサイズが大きいにもかかわらず、最小回転半径は4.9mで日産ジュークよりも小さいのです。
ホイールベースや駆動方式、タイヤの切れ角やトレッドなど、さまざまな要因によって最小回転半径が変わります。そのため、小さい車だから小回りがきくというわけではないことを覚えておきましょう。
最小回転半径が小さい車5選
小回りがきく車にしたいという思いから、最小回転半径が小さい車にはどのような車種があるのか知りたい人も多いでしょう。ここでは、最小回転半径が小さい車5選を紹介します。
シエンタ
トヨタシエンタは3列シートのコンパクトミニバンです。7名乗車が可能にもかかわらず、最小回転半径は5.0mであり、ミニバンの中では非常に小さい最小回転半径を誇ります。
室内高1,300mmであり、小さなこどもであれば車内で立ち上がることも可能です。スライドドアが採用されていて、乗降しやすいのもトヨタシエンタの魅力といえるでしょう。
ボディサイズ | 4,260mm×1,695mm×1,695mm |
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最小回転半径 | 5.0m |
ライズ
コンパクトSUVであるトヨタライズも最小回転半径が小さいです。インパクトのあるデザインが特徴的で、大口径タイヤを採用したコンパクトSUVですが、最小回転半径は4.9mmとシエンタよりも小さい数値となっています。
積載量も多く、日常ユースはもちろん、アウトドアにもぴったりの車種です。
ボディサイズ | 4,000mm×1,700mm×1,620mm |
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最小回転半径 | 4.9m |
ミライース
小型軽自動車のダイハツミライースは最小回転半径が4.4mmとほかの車種よりもダントツで小さいのが特徴です。最小回転半径が非常に小さく、小回りがきく車種となっています。
燃費性能が高く、安全装備も備わっていることから、一般向けはもちろん、商用車としても幅広く活用されているのが特徴です。
ボディサイズ | 3,400mm×1,480mm×1,500mm |
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最小回転半径 | 4.4m |
ミニキャブバン
商用車として人気のある三菱ミニキャブバンの最小回転半径は4.1mです。軽自動車の中でも最小回転半径が非常に小さく、小回りがききやすいことに加え、優れた積載性を誇ることから多くの運送業者が採用しています。
ボディサイズ | 3,400mm×1,480mm×1,900mm |
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最小回転半径 | 4.1m |
ヤリス
トヨタヤリスは、トヨタ自動車が展開しているコンパクトカーの中でも最も小さい部類に入ります。燃費性能が高いことに加え、最新の安全装備が備わっており、幅広い層から人気があります。
トヨタヤリスの最小回転半径は4.8mです。トヨタシエンタよりも、最小回転半径が小さく、ヤリスもミライースやミニキャブバン同様に、商用車としても人気が高いです。
ボディサイズ | 3,950mm×1,695mm×1,495mm |
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最小回転半径 | 4.8m |
最小回転半径が小さい車に乗る方法は?
最小回転半径が小さい車のほうが小回りがきくので、車選びをするときに最小回転半径をチェックする人もいるでしょう。ただ、最終的にどこで車を購入するべきか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、最小回転半径が小さい車に乗る3つの具体的な方法を紹介します。
ディーラーに相談
あらかじめ車種を絞り、ディーラーに相談しにいくのがおすすめです。本記事では、最小回転半径が小さい車の具体例を紹介しました。
トヨタシエンタやヤリス、ダイハツミライースなど、最小回転半径が小さい車は運転がしやすく、高い人気を誇ります。ディーラーではさまざまな車種の試乗車を用意しているので、気になる車種に目星をつけて、実際に試乗してみるのがいいしょう。
中古車販売店で購入
新車ではなく中古車の購入を検討している人は中古車販売店に相談しましょう。大型中古車販売店であれば、メーカー問わずさまざまな車種を取り扱っているので、いろんな車種を一度に比較できます。
カーリースを利用する
ディーラーや中古車販売店ではなく、カーリースを利用するといった方法もあります。カーリースであれば、初期費用を抑えて新車に乗ることが可能です。月額料金制なので、家計の計算がしやすいといったメリットもあるでしょう。
また、プランによっては車検費用やメンテナンス代が含まれているので、車にかかる急な出費がなく、維持しやすいといった利点もあります。
まとめ
新しい車を検討するなかで、最小回転半径が気になる人もいるでしょう。最小回転半径が小さいほど、小回りがきくので、駐車がしやすかったり、狭い道でも運転しやすかったりします。
ただ、小さい車だからといって最小回転半径が小さいとは限りません。最小回転半径はホイールベースや駆動方式など、さまざまな要因によって変わります。
これから車種選びを進める方は、ボディサイズだけでなく、最小回転半径や安全装備、燃費性能など、車のさまざまなスペックを確認して車選びをするのがいいでしょう。
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- この記事の監修・執筆者
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岡本 修
自動車業界歴10年。輸入車ディーラーの営業アシスタント、自動車部品メーカーの海外営業を経て、自動車ライターとして活動。カーリースや新車情報の記事執筆を担う一方、中古車買取や自動車輸出ビジネスを展開。さらに、リセールを意識した車の選び方や、お得に新車に乗る方法などを発信している。