走行性能が高い車の特徴は?乗り心地がいい車の選び方も紹介!

走行性能が高い車の特徴は?乗り心地がいい車の選び方も紹介!

車の購入を検討するうえで、価格はもちろん、車の見た目や安全装備などをチェックする方が多いでしょう。さらに、乗り心地や走行性能も判断材料になります。とはいえ、走行性能や乗り心地はどうやって確認すればいいかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は走行性能が高い車の特徴について解説します。

さらに、記事の後半では、乗り心地がいい車の選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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走行性能が高い車とは?

そもそも、「走行性能が高い車」とはどういった車のことなのかについて見ていきましょう。

走行性能という言葉に具体的な定義はありませんが、車の「動力性能」「安定性能」「制動性能」といった走行するときに必要な性能の総称として使われるのが一般的です。「走る」「曲がる」「止まる」といった3つの基本的な性能が優れている車が「走行性能が高い車」となります。

そのほか、どういった安全装備がついているか、運転アシスト機能がついているかどうかなども指標のひとつとして判断されるケースもあるでしょう。

走行性能が高い車の特徴

ここでは、走行性能が高い車の特徴として、「動力性能」「安定性能」「制動性能」にわけて詳しく解説します。

動力性能

動力性能は、車がどれだけ速く加速できるか、もしくは最高速度に達するまでの性能を指すことが一般的です。動力性能は主にエンジンの出力(馬力)やトルク、トランスミッションの変速機構に関係しています。

たとえば、加速がスムーズでスピードが上がりやすい車は、動力性能が優れているといえます。また、動力性能がいい車は、運転していて力強さを感じることができ、とくに高速道路や自動車専用道路、山道などでの走行においても安定感があるでしょう。

安定性能

安定性能は、車が走行中にどれだけ安定しているかを指しています。コーナリングや走行中の風の影響を受けたときの挙動がひとつの指標になるでしょう。

安定性能は、サスペンションや車体の重心、タイヤのグリップ力や車両のホイールベースや幅などが関わってきます。優れた安定性能を持つ車は、カーブを曲がる際や急な操作でも車体がぐらつかず、安心して運転できます。

とくにスポーツカーや高性能な車では、安定性能が高い傾向があるでしょう。

制動性能

制動性能は、車がどれだけ効率的にスピードを落とし、止まることができるかを表す性能です。主にブレーキシステムの性能(ディスクブレーキやABSなど)やタイヤの摩擦力が影響します。

制動性能が優れている車は、急ブレーキをかけた際にも安定して停止することができ、路面の状況が悪い場所でもしっかりと止まれます。また、ブレーキをかけはじめてからの制動距離が短いのも特徴です。

制動性能はブレーキシステムの性能や車重に関係しますが、制動性能がいい車ほど、大口径のブレーキディスクや大きなブレーキキャリパーがついています。

車の走行性能の高さはボディタイプによっても変わる

車の走行性能は、ボディタイプによっても異なります。同じメーカーであっても、さまざまなボディタイプの車が販売されており、それぞれ走行性能が違います。

ここでは、ボディタイプ別にそれぞれの特徴について見ていきましょう。

軽自動車

軽自動車はコンパクトカーよりも小さな規格でつくられた車両です。普通車よりも税金が安く設定されており、経済的なメリットも多いことから、たくさんの方に選ばれています。

エンジンの排気量が660cc以下という規定があり、普通車よりも非力であることが多いです。ただ、車種によってはターボがついているものもあり、十分なパワーを持つ軽自動車もあります。

車重が軽いことに加え、全幅が1.48m以下であることから、高速道路などを走行すると振動や揺れを感じやすいと思う人もいるでしょう。また、細いタイヤが装着されていることから、普通車ほどの安定性がないと考える人もいます。

しかし、軽量コンパクトにつくられているので狭い道でも運転しやすく、道が狭い日本では重宝されているボディタイプの車です。

コンパクトカー

コンパクトカーは軽自動車よりもボディサイズやエンジン排気量が大きいのが特徴です。また、軽自動車が4人乗り以下の規定であるのに対し、コンパクトカーは5人乗りであったり、車種によっては6人乗りの設定があったりします。

ひとえにコンパクトカーといっても、ハッチバックタイプやミニバンタイプ、セダンタイプなど、さまざまな種類があります。いずれのタイプであっても、排気量が小さく、車重が軽いことから、燃費に優れた車種が多いのが特徴です。

走行性能のうち、動力性能については軽自動車よりもパワー感を感じられ、日常使いにもストレスを感じることはほとんどないでしょう。

セダン

セダンは室内と荷室が区切られているボディタイプの車です。軽自動車やコンパクトカーの場合、室内と荷室がつながっている車種が多いですが、セダンは室内と荷室が完全にわかれており、優れた剛性や強度、高い静音性が特徴です。

また、車種によっては「トランクスルー」という機能があり、後部座席の中央部分が可倒式になっていて、トランクルームとつながりがある構造になっているものもあります。

エンジンの排気量については、コンパクトカーと同等のものから、4,000ccを超える大排気量の車種もあります。重心が低く、パワーがある車種が多いことから、安定性が高いのが魅力といえるでしょう。

クーペ

クーペはセダンと似ているボディタイプですが、スポーツカーの要素が組み込まれています。クーペの場合、ほとんどの車種が2ドアとなっており、セダンと比べると1枚のドアの長さが長い傾向にあります。

基本的な走行性能についてはセダンとほとんど変わらないとされていますが、車高が低い車が多かったり、足回りなどがスポーツカーのようにセッティングされていたりする車種が多いでしょう。

SUV

SUVはSports Utility Vehicleの略称であり、多目的自動車を意味しています。車高が高く設計されており、未舗装道路や雪道などの走行を得意としているのが特徴です。

また、積載量が多い車種が多く、荷物をたくさん載せたい方にぴったりのボディタイプといえるでしょう。

なお、ひとえにSUVといっても、車種によってエンジン排気量やボディサイズが大きく異なります。コンパクトカーサイズのSUVもあれば、大排気量のSUVもあります。パワー感があり、悪路走行も得意としていることから、アウトドアユースにもぴったりのボディタイプといえるでしょう。

ミニバン・1BOX

ミニバン、1BOXはスライドドアが装備されているものが多く、後席の乗り降りがしやすいのが特徴です。

全高が高いので、高速走行時などはミニバン特有の揺れや振動を感じることがありますが、室内空間が広いので、たくさんの荷物を載せられるのが魅力のひとつです。ファミリーカーユースとして、需要が高いボディタイプであり、各メーカーからさまざまなミニバン・1BOXが発売されています。

なお、昨今は高級ミニバンがあり、走行性能が大幅に改善され、セダンと遜色のない乗り心地を期待できる車種もあります。

乗り心地がいい車の選び方

ここでは、乗り心地がいい車の選び方を見ていきましょう。

ボディタイプから選ぶ

先述の通り、ボディタイプによっても走行性能や乗り心地が変わります。一般的にボディサイズが大きくなるほど安定感が増すとされています。

ただ、ミニバンや1BOXなどのハイトール型のボディタイプの場合、走行中に風の影響を受けやすいので、どうしてもふらつきなどが発生することがあるのです。セダンやクーペであれば空力抵抗が小さいので、高速走行時でも安定感のある走りができるでしょう。

タイヤとホイールから選ぶ

タイヤやホイールの種類によっても走行性能が変わるといわれています。タイヤにはコンフォートタイヤや低燃費タイヤ、スポーツタイヤなどさまざまな種類があります。

コンフォートタイヤは静粛性に優れていることに加え、剛性が高いことから安定感のある走行が可能になるでしょう。一方、スポーツタイヤはグリップ力を重視していることから、しっかりと路面を捉えられる設計となっています。ロードノイズが大きくなるといってデメリットはあるものの、優れたグリップ力を実現できるのが特徴です。

そのほか、ホイールの重量によっても走行性能が変わることがあります。同じサイズのホイールであっても、種類によって重量が変わります。基本的にはホイールが軽量なほうが、バネ下重量が軽くなるので、軽快な走行ができるようになるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は「走行性能が高い車」をテーマに、そもそも走行性能とはどういったものなのかに加え、走行性能が高い車の特徴について解説しました。

走行性能はエンジンの排気量や足回りのセッティングだけでなく、ボディタイプによっても変わります。そのほか、タイヤやホイールの種類などによって変わるケースも少なくありません。

車を選ぶときは、予算だけでなく積載量や運転のしやすさ、乗り心地の良さなど、さまざまな要素を確認することが大切です。

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この記事の監修・執筆者
岡本 修

岡本 修

自動車業界歴10年。輸入車ディーラーの営業アシスタント、自動車部品メーカーの海外営業を経て、自動車ライターとして活動。カーリースや新車情報の記事執筆を担う一方、中古車買取や自動車輸出ビジネスを展開。さらに、リセールを意識した車の選び方や、お得に新車に乗る方法などを発信している。