車の燃費とは?基本から向上のコツまでわかりやすく解説!

毎日の運転で「もう少し燃費が良くなれば…」と感じる人は少なくありません。ガソリンの高騰は家計にとっても大きなダメージとなり、長距離の通勤や頻繁な買い物、レジャーの移動にも影響を与えます。しかし、ちょっとした工夫で燃費を向上させることができることをご存じでしょうか?無駄な燃料消費を減らせば、ガソリン代の節約だけでなく、車の負担を軽減し、環境にも優しい運転につながります。この記事では、誰でもすぐに実践できる燃費向上のコツをわかりやすく解説します。今日からできる簡単な工夫で、より快適で経済的なカーライフを目指しましょう!
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燃費とは?
燃費とは、車が一定の距離を走行する際に消費する燃料の効率を指します。一般的に「km/L(キロメートル毎リットル)」で表され、これは1リットルの燃料で何キロ走行できるかを示します。
それでは、燃費の計算方法や意味についてみていきましょう。
燃費の意味と計算方法
燃費の計算方法は、走行距離を使用燃料量で割ります。たとえば、500km走行して50Lのガソリンを消費した場合、燃費は500kmを50Lで割った値、つまり10km/Lとなります。また、電気自動車の場合は「km/kWh(キロメートル毎キロワットアワー)」という単位が使われ、消費した電力量を走行距離で割ることで算出されます。
さらに、ハイブリッド車の場合はガソリンと電気を併用するため、電費と燃費の両方を考慮することが重要です。実際の燃費は、道路状況や運転方法、車両のメンテナンス状態によって大きく変動するため、定期的に計測しながら燃費改善の工夫を行うことが推奨されます。
燃費の単位と表示の見方
燃費にはカタログ燃費、実燃費、WLTCモード燃費の三種類の表示方法があります。カタログ燃費は、メーカーが試験環境で測定した数値で、実際の走行時よりも高めに出ることが多いです。実燃費は、実際の運転条件で測定された燃費で、道路状況や運転方法によって異なりますが、カタログ燃費の9割から8割程度の走行ができます。WLTCモード燃費は、実際の運転環境に近い試験方法を採用した燃費表示です。これらの違いを理解することで、より正確に車の燃費性能を把握できるでしょう。
燃費の良い車の特徴とは?
燃費の良い車は、単に燃料を節約できるだけでなく、環境への負荷を軽減し、長期的なコスト削減にもつながります。車を選ぶ際には、エンジンの種類や車体の設計、最新の燃費向上技術など、さまざまな視点から検討してください。
それでは、燃費の良い車が持つ特徴について詳しくみていきましょう。
エンジンと燃料の種類による違い
車の燃費は、エンジンや燃料の種類によって大きく変わります。それぞれの特徴を理解することで、使用目的や走行環境に適した車を選ぶことができます。
ガソリンエンジンは最も一般的なタイプで、多くの車種に採用されています。比較的低価格で購入でき、メンテナンスのしやすさも魅力ですが、燃費は中程度であり、運転の仕方や車種によっては燃料消費が多くなることもあります。
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比べてトルクが大きく、高速道路などの長距離走行に向いています。燃費が良く、特に長距離移動が多い人に適していますが、ガソリン車よりも車両価格が高めで、排気ガスの処理装置の維持管理が必要な場合があります。
ハイブリッド車は、ガソリンエンジンと電気モーターを併用することで、高い燃費性能を実現しています。低速時は電気モーターを活用し、高速走行時にはエンジンを効率的に使うことで、燃料消費を抑える仕組みです。特に市街地走行が多い場合には燃費の良さが際立ち、近年人気が高まっています。
電気自動車は、ガソリンを一切使用せず、バッテリーに充電した電気だけで走行します。エネルギー効率が高く、走行時にCO₂を排出しないため環境負荷も低いのが特徴です。ただし、充電設備の確保や航続距離の問題なども考慮する必要があります。
このように、燃料の種類によって車の燃費性能や特性が異なるため、自分のライフスタイルや走行環境に合った車を選ぶことが重要です。
軽量化と空気抵抗の工夫
燃費の良い車は、車体の軽量化や空気抵抗を減らす工夫がされています。アルミやカーボン素材を使用して車体を軽くし、燃費向上につなげているだけでなく、車体デザインを流線型にすることで風の抵抗を少なくし、効率の良い走行が可能です。また、転がり抵抗の低いエコタイヤを使用することで、無駄なエネルギー消費を抑えています。
ハイブリッドや電動車の燃費性能
ハイブリッド車や電動車は、燃費性能が非常に高いです。ハイブリッド車は、低速時には電気モーターを使用し高速時にはエンジンを使用します。その結果、効率的な燃費運用を可能としているのです。。くわえて、プラグインハイブリッド車はバッテリーの充電機能があり、短距離であれば電気だけで走行可能です。電気自動車はエネルギー効率が高く、電費(km/kWh)が優れています。
燃費を良くする運転方法とは?
最近では、燃費の良い車が各メーカーから発表されています。しかし、現在乗っている車でも運転方法を意識することで燃費が良くなるのです。
それでは、燃費を良くする運転方法についてみていきましょう。
アクセルワークとエコドライブのコツ
スムーズなアクセルワークは燃費向上に貢献します。急加速や急ブレーキを避け、アクセルを一定に保つことで、無駄なエンジン負荷を減らせます。高速道路では適正な速度を維持し、過度な加速や減速を控えることが重要です。
無駄なアイドリングを減らす工夫
アイドリングが長いと無駄な燃料消費につながります。停車時にはエンジンを切るようにし、停車が多い場面ではアイドリングストップ機能を活用するとよいでしょう。
タイヤやオイルの適切な管理
適切なメンテナンスも燃費向上に重要です。タイヤの空気圧が低いと転がり抵抗が増え、燃費が悪化します。エンジンオイルの定期交換をおこなえば、摩擦を減らし燃費向上につなげることが可能です。エアフィルターの清掃や交換も、エンジン効率を維持するために欠かせません。
燃費を左右する車のメンテナンスとは?
車のメンテナンスは、燃費だけでなく車の寿命を左右すると言っても過言ではありません。そのため、燃費を良くするためのメンテナンスは定期的におこないましょう。
それでは、燃費を左右するメンテナンスについて見ていきましょう。
タイヤの空気圧と摩耗チェック
タイヤの空気圧が適切でないと、燃費が悪化します。そのため、定期的に空気圧を測定し、適正範囲に調整することが大切です。摩耗したタイヤは燃費が悪くなるため、適宜交換することが望ましいでしょう。
エンジンオイルやフィルターの交換時期
エンジンオイルやフィルターの交換も燃費に影響します。推奨される交換時期を守り、燃費向上効果のある低粘度オイルを使用すると良いです。フィルターが詰まると燃費が悪化するため、定期的に清掃や交換をおこないましょう。
車両重量や不要な荷物の見直し
車両重量が増えると燃費が悪くなります。不要な荷物を積まず、軽量化を意識することが重要です。ルーフキャリアや不要なアクセサリーを外すことで、燃費の向上が期待できます。
まとめ
燃費は、車の性能だけでなく運転方法やメンテナンスによって大きく変わります。燃費の良い車は軽量化や空気抵抗の低減が工夫されており、エコドライブやアイドリングストップを意識することでさらなる燃費向上が可能です。また、タイヤの空気圧管理やオイル交換を適切におこない、不要な荷物を減らすこともできます。日々の運転やメンテナンスを工夫することで、燃費を向上させ、経済的で環境にも優しいカーライフを送りましょう。
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- この記事の監修・執筆者
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河野みゆき
自動車業界で26年の経験を持ち、自動車保険募集人資格を保有しています。自動車保険だけでなく、女性目線で車の専門知識を広め、もっと自動車について知ってもらうため、ライターとして積極的に活動しています。