【2024年9月の国内新車販売台数動向】辛うじて前年同月並みに。。。
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不正問題の影響がようやく緩和か!?
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した9月の新車登録台数は、前年同月比0.3増の438,733台で2ヶ月ぶりにプラスとなりました。(表1)
トヨタ、ダイハツなどの不正認証問題における影響が落ち着き、生産規制が緩和してきたことで人気車種などの納期遅れも改善されていることから辛うじて前年同月でプラスとなってものの、伸び率は0.3%と非常に小さかったです。新型車が少なかった点に加え、8月末の台風や各地での大雨などにより来店数に影響があったという声も多いようです。
消費マインドの低さに対しての改善はあまり見られないことから年末まで低水準が続くことが予想されます。
9月の登録車は前年同月比0.8%増の274,378台、2ヶ月ぶりのプラスとなりました。
登録車ランキングではトヨタ車出荷・停止が緩和されたこともあり、15位中10車種がランクインとなっています。トヨタ「ヤリス」は6月から9月上旬まで「ヤリスクロス」が生産停止となっていたこともあり、前年同月比77.7%と大幅に減少しましたが4ヶ月ぶりに首位となっています。2位のトヨタ「カローラ」は4ヶ月ぶりに1位から転落、3位には8月の6位から順位を上げた日産「ノート」が入っています。
9月の軽自動車は前年同月比0.6%減の164,355台で2ヶ月連続でマイナスとなっています。
1~4位までは4ヶ月連続で同じ順位となっており、上位3位はスーパーハイトワゴンが占めています。1位のホンダ「N-BOX」が4ヶ月連続で首位を維持しており、台数は前年同月を上回る120.6%、9月下旬には「「N-BOX JOY」が追加されこともあり10月の台数増が予想されます。2位のスズキ「スペーシア」は2月から前年同月比120%超、9月は135.3%の台数となっており、スペーシアのおいても9月中旬に「スペーシア ギア」がフルモデルチェンジとなっていることからシェア拡大争いに拍車がかかりそうです。
- この記事の執筆者
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倉田 佑一郎
自動車業界歴20年。24歳で自動車販売・買取の大手FC本部に入社。加盟店へのスーパーバイジング(経営改善)を得意とし、最優秀サポート賞を複数回受賞。独立後は多数の企業へ自動車ビジネスの支援をする傍ら、一般ドライバーへ向けた記事執筆や監修を行う。プロの目線から、愛車の価値を高く保ち賢いカーライフを送る提案を得意としている。